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食べるって大事「めぐり逢わせのお弁当」

Book/Movie

インド映画の中で、好きな映画のひとつがこの「めぐり逢わせのお弁当」
シネマトゥディさんによる予告はこちら

この映画、飛行機の中で初めて観たのです。
あまりにハマって、行きに2回、帰りに2回と気になるところを駆け足で1回観たぐらい大好きでした。

予告にもあるように、お弁当の取り違えから始まる物語。

彼女が心を込めて作るお弁当が入れ替わっていることにも気づかない夫。うーん、悲しい、悲しすぎる。
このシーンは見る度、胸が詰まって、鼻の奥がツーンとなります。
毎日毎日食べてきたお弁当が取り違えられて、妻のお手製の料理とお店のお弁当の違いがわからない、そんなことってあるのかしら、と思っていましたが、出来合いのおかずを出したら「おっ、今日のおかずは美味しいね、腕上げたじゃん」なんて言われて、なんともいえない気持ちになった、なんて話も見聞きするので、まんざらない話でもないのかもしれません。
とはいえ、取り違えていることを夫に言えないでいる妻の様子に、この夫婦の関係性が窺えますね。

日々お弁当を作る彼女とそれを楽しみにしている見知らぬ誰か。
彼女のお弁当を間違って受け取ってしまった男性は、いつもお店に頼んでいるので違うことに気づかないのも仕方がありません。
いつも頼んでいるお店に美味しかったと伝えた時に、間違っていることに気づくのですが、そういう一言が出るあたり、彼の人柄が窺えますね。
手紙をやり取りするふたり。
ロマンティックなんだけど、それが若い男女じゃないというところ、だからこそ、の文面がまたしみる映画です。

そして、お弁当を食べるシーンも印象的です。
日本であれば、お弁当箱のまま箸で食べるのですが、まあるいステンレスのお皿の上にいったん取り出して、そして混ぜながら手食するんですね。
彼は、お弁当を開ける前にまず香りを楽しみ、丁寧に丁寧にお皿に料理を並べ、そして丁寧に食べていきます。
「舐めたみたいにきれいになってる」ということは、夫はそうではないということなんでしょうね。
食べるということはもちろんそうですが、食べてもらうということが作業ではなく、体だけでなく心も温かくしてくれる、そんな気がしました。

そういえば、とら屋食堂のミールスを職場で召し上がってくださっている方が以前SNSに挙げていた写真。
Uber eatsで配達されたミールスをあのステンレスのお皿にきれいに盛り付けたところを撮ってくださっていました。
あのお皿が職場にあるということも驚きでしたが、とても大事に召し上がってくださっている様子が伺えて、とても嬉しかったです。改めて、ありがとうございます、とお伝えしたいです。

この映画は料理をするシーンがとても素敵で、予告動画にもあるのですが、上の階のマダムとのやり取りが素敵です。孤独な彼女が自分を追い詰めずに済んでいるのは、彼女の存在があってのことかもしれませんね。
っていうか、あんなに大声で喋っていて、よそのお宅に聞こえないのかしら、と心配になります。

実はこの映画を観て、苦手だったチャパティを焼くのが得意になりました。
美味しそうなチャパティが何枚も焼き上げられているのを、繰り返し観ているうちに、イメージトレーニングがバッチリ完了したらしく、うまくいかなかったのが嘘のように、上手に焼けるようになりました。

もしかしたら、インド料理作りも上手になるかもしれませんよ?!

まだ観ていない方はぜひ!しばらく観ていないという方も、この機会にぜひぜひご覧くださいね!

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