『食べ歩くインド 増補改訂版』は、インド料理の奥深さと多様性を満喫できる一冊で、食文化を通じてインドの魅力を余すところなく紹介しています。著者は、インド全土を実際に旅し、その土地ごとの個性的で豊かな食文化を体験しながら、読者にインド料理の真髄を伝えようとしています。
まず、この本の大きな魅力は、インド全土の多様な料理が網羅されている点です。インドと言えばカレーやナンを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、実際には地域ごとに異なる料理が存在し、食材や調理法も多岐にわたります。本書は、北インドのスパイシーなカレーから南インドのココナッツを使った爽やかな料理、さらにはベンガル地方の魚料理まで、各地の特色ある料理を詳細に解説しています。
また、単なるレシピ本としてだけでなく、インドの食文化の背景や歴史にも触れている点が非常に興味深いです。食材の選び方や調理法の違い、宗教や気候がどのようにその土地の食文化に影響を与えているのかが、丁寧に書かれています。これにより、料理を楽しむだけでなく、インドの文化や歴史についても理解を深めることができます。
さらに、増補改訂版では、新しいレシピや最新の食トレンドも加わっており、インド料理の進化を感じさせます。特に、現地で人気のストリートフードや、家庭料理のエッセンスが詰まったレシピには、インド人の生活の一端が垣間見え、読者を現地の食卓へと誘います。
写真やイラストも豊富で、料理のビジュアルが美しく、読んでいるだけで食欲をそそられるのもこの本の魅力のひとつです。色鮮やかなスパイスや、現地の市場の風景、調理風景が生き生きと描かれており、まるでインドの街角を歩いているかのような気分にさせてくれます。
総評
『食べ歩くインド 増補改訂版』は、単なる料理本を超え、インドの文化的背景をも深く掘り下げた一冊です。インドの料理に興味がある人だけでなく、旅好きや文化に興味がある人にもおすすめです。インドの多様な食文化を知り、味わい、楽しむことができ、ページをめくるごとにインドの魅力に引き込まれていくでしょう。
忙しい日常に、インドの香りと風味を届けてくれるこの本は、読者の食欲と好奇心を満たしてくれること間違いありません。
インド旅行に持って行くべきか?
この本は、インド旅行に持って行くのに非常に適しています。分厚く嵩張るデメリットはありますが、旅行の際、現地での食べ歩きのガイドとして活用できるメリットが詰まっています。特に、インドの庶民的な食堂や市場を訪れる際には、この本を参考にすることで、より深く現地の食文化を楽しむことができるでしょう。
ただし、656ページとかなりのボリュームがあるため、持ち運びには少し工夫が必要かもしれません。今後電子書籍版が用意されれば、そちらを利用するのも一つの手です。
インド旅行を計画しているなら、この本を手に取ってみてはいかがでしょうか?現地での食体験が一層豊かになること間違いなしです。



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